定年後の仕事と働き方

フルタイムとパートタイム

定年後も仕事を続ける場合、勤務形態としてフルタイムとパートタイムのどちらが良いか、検討しておきましょう。

再雇用で継続勤務をする場合、引き続き正社員として働く場合と、契約社員や嘱託社員として働く場合とがあります。
しかし、正社員として働くケースより、1年ごとに契約を更新する契約社員や嘱託社員となるケースが多いのが現実です。

その場合、フルタイムで働くか、勤務時間の短いパートタイムで働くか、選ぶ必要があります。
また、再就職をする場合もフルタイムと決めずパートタイムも選択肢に含めたほうが転職先を見つけやすくなります。

収入面から見るとフルタイムのほうが有利と考えがちですが、定年後の収入は賃金だけでなく、厚生年金や雇用保険も合わせて考える必要があります。
60歳以降もフルタイムで働いて厚生年金に加入する場合は、一定水準以上の収入があると年金が減額されるからです。

65歳までは、賃金と年金の合計額が月に28万円を超えると年金がカットされますが、パートタイム勤務や自営業ならば厚生年金に加入しないので年金は満額支給されます。

また、減少した収入をカバーするための雇用保険の制度である「高年齢雇用継続基本給付金」は、定年時点に比べ賃金が75%未満に下がると支給され、61%未満になると新賃金の15%が支給されます。

定年後も働く場合は、収入額を検討した上で、定年後の生活をどのようにおくりたいかにより、フルタイムかパートタイム勤務かを選択する事をおすすめします。
体力面を考慮したり、今までより余暇を増やして趣味の時間を多く取りたいと考える人はむしろフルタイムより、パートタイム勤務を選ぶのも良いでしょう。

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