定年後の仕事と働き方

定年後にアルバイトで働く

自由な時間が増える定年後、何もしないで自宅にいるよりは、「少しでも働きたい」と考える人が増えています。勤務日数や勤務時間が比較的短いアルバイトなら、ある程度の自由時間を確保しながら、無理なく働くことができます。
しかし、定年後にアルバイトで働く場合、次のようなメリットとデメリットがあるので、よく考慮しつつ検討してみてください。

定年後にアルバイトで働く場合のメリット

定年後にアルバイトで働く場合、最も大きなメリットは、収入を得ることができるということです。年金収入だけでは生活費が賄えないという時代になりつつありますが、年金以外の収入があれば、将来への不安が解消され生活にゆとりも生まれます。

また、定年退職直後は、「少しゆっくりしたい」といった気持ちがあったとしても、毎日何もすることがなければ、人は飽きてきます。そんな時に短時間のアルバイトを始めることにより、生活にハリが生まれ、充実した毎日をおくることができます。

アルバイト先で体を動かしたり、新しい仕事を覚えたり、色々な人と交流することは心身の健康にも良く、若々しさを保つことができるということもメリットのひとつです。

定年後のアルバイトで働く場合のデメリット

定年後にアルバイトで働く場合の最も大きなデメリットは、現役時代に比べ収入が少なくなることです。それを納得の上で働くのは良いとしても、あまりに少ないと働く意欲をなくしてしまう可能性もあります。

また、定年後に新しい職場で働く場合、雇用主や上司、正社員として働いている人の多くは自分より若いという現実もあります。謙虚な気持ちを忘れ、長年働いてきた上でのプライドを振りかざしてしまうと、人間関係で悩まされることになりかねません。

アルバイトは、正社員や契約社員に比べ、雇用形態が不安定であるということもデメリットのひとつです。会社の経営状態が上向きの場合は良いとしても、下降気味の時にはアルバイトや派遣社員がリストラの対象になりやすいという現実があります。 定年後にアルバイトで働く場合は、このようなデメリットがあることを念頭に入れておきましょう。

定年後のアルバイト・探し方

定年後にアルバイトを探す場合、まずは友人・知人・親類縁者・今までの取引先などに声をかけてみましょう。簡単な仕事なら、即断で決まる可能性が高いのが、このルートです。

次に、ハローワークに出向いて探してみましょう。以前は年齢制限などで若い人の求人が大多数でしたが、最近は高齢者の求人も増えてきました。近くにハローワークがない場合は、ネットから求人情報を閲覧することもできます。

そのほか、求人情報誌や求人サイトなどを利用してアルバイト先を探すこともできます。求人サイトでは、ネットから希望の職種を登録しておくことにより、メールで紹介してくれるといったサービスを行っているところもあります。

定年後のアルバイト・人気職種

60代以降のアルバイトとして、施設警備員や交通整理、セルフガソリンスタンドスタッフ、駐車場管理人などは求人も多く、手軽にできるため人気があります。

車やバイクの免許があれば、集金や集配業務、スクールバス運転手など、体力に自信があれば公園の草刈や植木の手入れ、農作物の収穫や仕分け、清掃員なども募集が多めにあります。

現役時代のスキルを生かすなら、プログラミング、翻訳、通訳、塾講師、語学講師など、接客業の経験があるならコンビニの店員、飲食業関連業務なども人気があります。

また、最近では福祉・介護関連事業のアルバイト募集も増えてきました。このような業種では、体力を使う仕事も多いため、勤務時間や勤務日数などを調整して無理のない範囲で働くようにしましょう。

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