定年後も仕事を持って働きたいと考えているシニアのために・・・
■定年後の仕事・働き方の選択
超高齢化社会の到来とともに雇用環境が大きく変わろうとしていますが、元気なうちは定年後も働きたいという人が増えています。
60歳または65歳の定年以降も働く場合、いくつかの選択肢がありますが、収入面や自らの希望するライフスタイルに合わせ、どんな働き方が良いかを検討しておく必要があります。
⇒ 定年後の仕事・働き方の選択
■定年後再雇用制度について
定年後も同じ企業や職場で働きたいという希望をもっている方は「定年後再雇用制度」を利用するのもひとつの方法です。
2013年4月からは「改正高齢者雇用安定法」により、希望する従業員全員について65歳までの継続雇用が企業に義務づけられましたが、2021年からは65歳から70歳までの就業機会を確保するための努力義務が新設されました。
⇒ 定年後再雇用制度について
■定年後再雇用の手続き
60歳以降も引き続き同じ企業で働く「定年後再雇用」を希望する方は、雇用条件などについて早めに雇用主に問い合わせ、確認しておきましょう。
再雇用の手続きの仕方は企業により異なりますが、一般に次のような流れになっています。
⇒ 定年後再雇用の手続き
■定年後の転職・再就職
定年後再雇用制度を利用しない場合や、他にやりたい仕事がある場合、70歳~80歳になっても元気なうちは働きたいと考えている方は思い切って転職・再就職をしたほうが有利な場合があります。
60歳からの転職、再就職は決して易しいものではありませんが、長年培ってきた実務経験を生かせる職種や、契約社員、パート、嘱託社員といった形態の働き方を選べば、成功の可能性は大いにあると言えます。
⇒ 定年後の転職・再就職
■高年齢雇用継続給付について
定年後も引き続き働く場合、賃金が低下する場合が多く見られます。しかし、5年以上雇用保険に加入していて、さらに再雇用もしくは再就職で雇用保険に加入した場合、低下した賃金を補填するため、高年齢雇用継続給付金を受給する事ができます。
⇒ 高年齢雇用継続給付について
■フルタイムとパートタイム
定年後の働き方として、フルタイムとパートタイムのどちらかを選択する事ができます。
正社員として働いて来た場合、定年後も引き続き同じ条件で働きたいというケースもあります。また、定年をひとつの区切りとして、今後は余暇や自分の趣味に時間を多くとりたいという方は、パートタイム勤務に切り替えるのもひとつの生き方です。
⇒ フルタイムとパートタイム
■定年後にアルバイトで働く
定年後の働き方として、勤務日数や勤務時間が比較的短いアルバイトなら、ある程度の自由時間を確保しながら、無理なく働くことができます。
⇒ 定年後にアルバイトで働く
■定年後に派遣社員として働く
派遣社員として働くには、人材派遣会社に登録する必要がありますが、最近はシニア派遣に力を入れている派遣会社や、高齢者専門の派遣会社なども増えてきました。
⇒ 定年後に派遣社員として働く
■定年後の失業保険受給
定年後も仕事を持って働きたいという希望を持っている方は、退職後に失業保険(雇用保険)を受給する事ができます。定年退職は会社都合退職になりますので、離職票をハローワークに持参し、所定の手続きを行えば、7日間の待機期間の後、基本手当が支給されます。
⇒ 定年後の失業保険受給
■定年後の資格取得
定年後に資格を取得する場合、まずは今後何をやりたいか目的を明確にしておくことが大切です。
転職・再就職に生かすための資格なのか、趣味を充実させるための資格なのか、または独立・起業のための資格取得なのかを決めておくことにより、途中で挫折する可能性も低くなり、効率よく取得することができます。
⇒ 定年後の資格取得
■定年後に独立開業する
定年後の働き方のひとつとして、独立開業をする方法があります。独立開業をするには、定年退職後にすぐに始めるというより、退職前から少しずつ準備をして行く事をおすすめします。
⇒ 定年後に独立開業する
■定年後に農業を始める
定年を機に第二の人生として本格的に農業を始める事を「定年帰農」と言いますが、近年では団塊世代を初め、「定年帰農」を志す人が増えています。
⇒ 定年後に農業を始める
■シルバー人材センターで働く
定年退職後に再就職は望まなくとも、臨時的、短期的に働きたいという元気で健康な方は、シルバー人材センターで働くという方法もあります。
⇒ シルバー人材センターで働く
■定年後の仕事と年金受給
定年後に年金を受給しながら働くこともできます。ただし、収入により年金の一部または全額が支給停止になる「在職老齢年金制度」というものがあるので注意してください。
⇒ 定年後の仕事と年金受給